【2nd Kitchen 栄養・食材】乾燥が気になる秋、カサカサ肌や喉の痛み、咳におすすめの食材には何がありますか?

夏が終わって気温と湿度が下がる秋は爽やかで過ごしやすい季節ですが、秋が深まって冬に近づくと気になり始めるのが乾燥です。

乾燥した空気はカサカサ肌や喉の痛み、咳といったトラブルの原因となるため、保湿ケアや部屋の加湿で対処するのが一般的ですが、食事で対処することもできるのでしょうか。

今回は、肌の乾燥や喉の痛み・咳におすすめの食材を紹介します。

肌の乾燥におすすめの食材

肌の乾燥対策にはバランスの良い食事と体を冷やさないことが重要なポイントとなります。栄養素としては「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」「タンパク質」「亜鉛」を意識するとよいでしょう。

【卵】

卵はビタミンA、ビタミンB、タンパク質、亜鉛などを含んだ食材です。栄養豊富なだけではなく、安価で入手しやすく、料理に利用しやすいため、手軽に栄養を摂取することができます。

【アボカド】

森のバターと呼ばれるほど栄養豊富なアボカドは、血行を促進し、肌の新陳代謝を活発にするビタミンEを豊富に含んだ食材です。ビタミンCやビタミンAの元となるβ-カロテン、コエンザイムQ10も含んでいることから美肌効果が高いといわれています。

【パプリカ】

パプリカはビタミンCとビタミンEだけではなく、ビタミンEやビタミンB2、β-カロテンも含んでいます。

なかでも、赤いパプリカはピーマン2倍以上のビタミンCと、抗酸化力の高い「カプサイシン」も含んでおり美肌効果が高いといわれています。

【納豆】

納豆はタンパク質、ビタミンE、ビタミンBなどが含まれているほか、皮膚を外部の刺激から守り、角質層の水分を保持する役割を持つ「セラミド」も含まれています。発酵食品であるため腸内環境の改善効果も期待できます。

【レバー】

レバーはタンパク質、ビタミンA、ビタミンB、鉄分を豊富に含んでおり、美肌効果だけではなく貧血対策も期待できる食材です。

また、レバーのなかでも鶏レバーは皮膚や髪の健康を保つ「ビオチン」や「パテント酸」も含んでいるため、乾燥肌対策によいといわれています。

乾燥による喉の痛みや咳によい食材

喉の痛みや咳には保湿作用だけではなく、殺菌作用や抗炎症作用がある食材が適しています。

【蜂蜜】

強い殺菌作用と抗炎症作用がある蜂蜜は喉の痛みや腫れを鎮める作用を持っているだけではなく、保湿効果もあるので乾燥対策に最適です。

【レンコン】

殺菌作用と抗炎症作用があるタンニンを豊富に含んだレンコンは、古くから「咳に効く」といわれている食材です。ビタミンCも含んでいるため、乾燥肌対策や風邪予防効果も期待できます。

【大根】

大根も古くから「咳に効く」といわれてきた食材で、レンコン同様、殺菌作用と抗炎症作用を持っています。なかでも、生の大根を蜂蜜につけて作る「大根アメ」なら、さらに効果を期待できそうです。

まとめ

このほか、ショウガやニンニクなど体を温める効果を持つ食材をとると血行が良くなり、乾燥しがちな体を守れるといわれています。冷たい食べ物や飲み物、甘い食べ物は肌にも喉にもよくないため、食べ過ぎないよう注意しましょう。