【2nd Kitchen 栄養・食材】ローフードで美容と健康を手に入れよう。酵素を食事から上手に取る方法。 

近年、健康ブームの影響から「健康的な食事」に注目が集まっています。

食事から糖質を減らす「糖質制限」や、栄養価が高く健康と美しさを維持するのに効果的な「スーパーフード」など生活に取り入れているという方も増え、日本の食生活が少しずつ変化していると感じている方もいるのではないでしょうか。

「ローフード」も健康的な食として注目されている食材・食習慣の一つです。

ローフードとは

「ローフード」というと、ファストフードの反対である「スローフード」と混同してしまいそうになりますがまったく異なるものです。

英語で表記すると「Raw food」。つまり、加熱処理がされていない生の野菜や果物といった生の食材を指しています。

これらの食材には美容や健康維持に欠かすことができない「酵素」が含まれていますが、酵素は熱に弱いという性質があるため、加熱すると酵素を効果的に摂取することができません。

ローフードは、酵素を含む食材を生で食べることで、より多くの酵素を食事から摂ろうというものです。

代表的なローフード

ローフードは「生で食べられる食材」を指しているため、基本的にはアボカド、トマト、ほうれん草、スプラウト、レタス、小松菜などの生野菜、イチゴ、バナナ、アサイー、イチジクなどの果物、生アーモンド、生カシューナッツなどの生ナッツ類といった植物性の食品が中心となります。

また、味噌や納豆などの発酵食品は加熱処理を行うため、厳密にはロー(Raw)ではありませんがローフードとして考えられるようです。

動物性の食材にも酵素は含まれている

ローフードを実践している人はヴィーガンやベジタリアンといった菜食主義の人が多いため、発酵食品でもチーズやヨーグルトはローフードではないという人もいます。

しかし、酵素を取るための生活習慣であるという観点から見ると、動物性の食材にも酵素は含まれているのでチーズやヨーグルトはもちろん、肉や魚もローフードになります。

とはいえ、肉や魚を生で食べる場合は寄生虫や食中毒などへの注意が必要です。

酵素を食事から上手に取る方法

酵素を食事から効率よく摂取するには、生かできるだけ生に近い状態(低温加熱したもの)食材を取るのがよいでしょう。

もっとも簡単なのはサラダや和え物ですが、消化のしやすさや吸収率のよさからスムージーやすりおろし野菜といった形で取り入れる人が多いようです。

まとめ

酵素は非加熱の食材を食べるのが効率的な食事方法とはいえ、生の食材や非加熱調理の料理しか食べない生活は栄養が偏ったり体が冷えたりする原因になります。

特に、生では食べにくい肉や魚が不足することでビタミンB12やカルシウム、タンパク質が不足しやすいといわれているので注意が必要です。

加熱調理によって酵素やビタミンの一部が失われるというのは事実ですが、加熱することで吸収効率が高くなる栄養素もあります。

「生で食べること」にこだわりすぎず、温かい料理なども食べて栄養バランスのよい食事を取ってくださいね。