【2nd Kitchen 栄養・食材】冷めても美味しい?コシヒカリの人気の理由3つ。

日本には様々な品種のお米がありますが、なかでも人気なのが「コシヒカリ」です。温かいときはもちろん、冷めても美味しいということからお弁当やおにぎりなどにも多く利用されていますが、なぜコシヒカリは人気を集めているのでしょうか。

コシヒカリとは

コシヒカリは、お米の国内栽培面積のおよそ1/3を占めるブランド米です。魚沼産、岩舟産、佐渡産など新潟県産が有名ですが、福井県発祥のお米で1956年に開発されました。開発当初は病気に弱く育てにくいといわれていましたが、新潟県の気候・風土に適したことから、新潟県の推奨品種となりました。現在は改良によって育てやすくなっており、新潟県だけではなく日本全国で栽培がおこなわれています。

人気の理由

福井県を発祥とし、新潟県の推奨品種になったコシヒカリが日本全国で栽培されるようになったのは、高まった人気と需要に答えるためです。ではなせ、コシヒカリはこれほど人気があるのでしょうか。

【日本人好みの食味バランス】

コシヒカリの人気の理由は、なんといっても「おいしいから」です。ではなぜ、おいしいと感じるのでしょうか。

お米の食味を決めるのは、中に含まれている「アミロース」「アミノペクチン」「たんぱく質」の三つで、含有量とバランスによって味わいが変化します。

なかでも、アミロースとアミロペクチンのバランスによる影響が大きく、アミロースが多いと粘りや甘さが控えめ、アミロペクチンが多いと粘りや甘味が強くなります。コシヒカリはアミロースとタンパク質の量が少なくアミロペクチンが多いため、程よい粘りと甘みを感じることができます。

日本人は粘りと甘みが強いお米を好む傾向があるため、コシヒカリの食味バランスは「おいしい」と感じやすいといわれています。

【冷めても風味が落ちない】

お米の中に含まれるアミロースは、冷めると硬くなるという性質があります。

コシヒカリはアミロペクチンの量が多くアミロースが少ないことから、冷めても硬くなりにくく風味が落ちません。

お弁当やおにぎりなどに使っても美味しく食べられるため、家庭用としてはもちろん業務用としても人気があります。

【濃いめのおかずにあう】

コシヒカリの味の特徴は、適度な粘り気と甘み、強い旨味です。水分が多くお米自体の味が濃いためチャーハンや酢飯、炊込みご飯といったお米そのものに味付けする調理には向いていませんが、おかずや漬物と一緒に味わいたいというときには適しています。

うまみが強いため、濃い味のおかずにも負けない存在感があり、洋食メニューや揚げ物、肉料理などにもマッチします。

まとめ

冷めても美味しく濃いめのおかずとの相性が良いコシヒカリは、温かい食事にもお弁当にも利用できる人気のブランド米です。日本各地で栽培されているため、産地によって異なる味の違いを食べ比べることもできます。

当社のお弁当などに使っているお米は、すべて国内特A米産地のコシヒカリです。