【2nd Kitchen お弁当】お弁当ハテナその2 お弁当の揚げ物などの下にスパゲッティーが入っている理由は?

コンビニやお弁当屋さんでお弁当を購入すると、唐揚げやとんかつ、白身魚のフライといった揚げ物や、ハンバーグなどの下にスパゲッティーが入っていることがあります。

味付けもされていないことが多いため、おかずとしては少し不自然な印象ですね。

なぜおかずの下にスパゲッティ―が入っているのでしょうか。

ボリュームを出すため

スーパーで刺身を購入すると、買うときはたっぷり入っているように見えたのに実際はパックのなかが盛り上がっていて思っていたより少なかったということがあります。

お弁当に入っているスパゲッティ―はこのパックの盛り上がりと同じように、ボリューム感を出す役割があります。

また、下にスパゲッティ―を入れると高低差ができ、おかずを立体的に詰められるようになるため華やかでおいしそうな印象に仕上がります。

油を吸わせるため

乾燥した麺を茹でて作るスパゲッティ―は、時間が経つと水分が蒸発して乾燥してしまうという欠点があります。

しかし、この欠点は裏を返すと「麺のなかに水分や油分を吸い込む余裕がある」ということでもあります。

揚げ物やソースがついたハンバーグの下に入れると、おかずから染み出る余分な油や水分をうまく吸収してくれるため、おかずの味や食感が落ちたり、ほかのおかずによけいな油が移るのを防ぐことができます。

また、スパゲッティ―の上におかずを置くと乾燥を防げるので、まさに一石二鳥というわけです。

おかずが動かないようにするため

コンビニやお弁当屋さんで購入したお弁当は、店頭とは違う場所に持ち運んでから食べるのが一般的です。

お弁当の容器はやや余裕のある大きさになっているほか、内側がツルツルしているため、持ち運ぶときにおかずが動いてしまう可能性があります。揚げ物やソースがたっぷりかかったハンバーグなどは特に動きやすいでしょう。

スパゲッティ―を入れておくと多少の衝撃を受けたり斜めになったりしてもスパゲッティ―がクッションになるため、おかずが動きにくくなります。持ち運んでいるときにおかずが動いではみ出たり、ソースが漏れたりするのを防いでいるというわけですね。

容器を溶かさないため

家庭でお弁当を作るときはおかずを冷ましてから詰めますが、お弁当屋さんなどでは揚げたてや焼きたてのおかずを容器に詰めます。

コンビニ弁当などの容器は薄いプラスチックや発泡スチロール製のため、熱い状態のおかずを入れると容器が溶ける可能性があります。特に揚げ物は180度などの高温で調理するの注意が必要です。

スパゲッティ―の上におかずを置くとおかずと容器が直接触れなくなるため、熱が伝わりにくく容器が溶けるのを防ぐことができます。

まとめ

一見、入れる必要がないように思えるスパゲッティ―ですが、実は様々な役割を持っています。

「味がしないから邪魔」といわれることもありますが、縁の下の力持ちだと考えると、少し愛着がわくかもしれませんね。