【2nd Kitchen コラム】メタボ気味の旦那と成長期の子供の食事を同時に準備できるいい方法はありますか?

中年期に入ると体の代謝が落ち、10代や20代の頃と同じ食事をしていると肥満や高脂血症などの原因になることがあります。

健康診断で指摘を受けたときはもちろんですが、お腹まわりに脂肪がついて「メタボ気味」になっているときは食事内容を改善し、できるだけ早く減量などに取り組んだ方がよいでしょう。

しかし、家族に成長期の子供がいるとダイエットを意識した食事では栄養不足になってしまうのではないかと気になりますよね。

とはいえ、大人と子供で別メニューを作るのは容易ではありません。では、どのように対応すればよいのでしょうか。

料理を大皿で出さない

もっともシンプルな方法は、料理を大皿で出すのではなく小皿で出して各人ごとに食べるスタイルに切り替えることです。

大皿に盛ると食べ過ぎになりがちですが、あらかじめ取り分けられた状態で配膳されていれば食べ過ぎるという心配がありません。

子供の分は多め、大人はやや少なめにするなど、盛り付ける量を調節できるほか、子供は肉類を多め、大人は野菜を多めなど、それぞれに必要な栄養やカロリーに合わせて盛り付けを変更することで、メニュー内容を大幅に変更しなくても両方の年代に対応することができます。

メニューは大人中心で

唐揚げやとんかつなど、子供中心のメニューを作っていると、盛り付けの工夫だけでは対応することができません。

子供が唐揚げやとんかつをおいしそうに頬張っているのに、自分のお皿には山盛りのサラダとわずかな肉しか載っていないという状態になるとストレスを感じる原因になり、健康のための食事制限がつらくなってしまったり、ストレスが原因で暴飲暴食をしてしまう可能性があります。

家族にメタボ気味の人がいるときやダイエットの必要がある人がいる場合、メニューはその人を中心としたものに切り替えましょう。

「子供に必要な栄養が不足してしまうのでは」と心配になるかもしれませんが、メタボ対策やダイエットのための食事は、単にカロリーを減らすだけというものではなく、脂質や炭水化物を減らしながらミネラルやタンパク質はじゅうぶんに摂れるような、栄養バランスが整ったメニューが理想ですので、成長期の子供にも大きなメリットがあります。

また、夜は食後の活動量が少なく消費カロリーも少ないため、本来多くのカロリーを摂取する必要はありませんので、夜の食事のカロリーを減らすことによるデメリットはあまりないといえます。

足りないカロリーは補食で補う

メタボ対策のメニューに切り替えたことによって子供の摂取カロリーが足りなくなってしまったというときは、昼食と夕食の間に補食を挟んでカロリーを補うのがおすすめです。

補食は必要なエネルギーを補給できるだけではなく、夜に食べすぎることを防ぐ役割があります。

成長期の子どもでも夜に食べすぎると肥満に繋がる可能性はありますので、補食を取ることは成長期の子どもに様々なメリットがあるといえます。

まとめ

食事制限を継続するにはストレスを極力減らすことが重要ですので、制限を受ける人が「我慢している」と感じにくい環境を作ることが重要です。

目の前に置いてある料理を取ってはいけないとされることや、1人だけ明らかに量が少ない、メニューがまったく違うというのはストレスの原因となりますので避けたほうがよいでしょう。