【2nd Kitchen コラム】アスリート スポーツ選手の身体作りための食事管理②

アスリートにとってトレーニングの一環とも言える”食事”について、その基本は”バランスよく”と前回のコラムにて記載しました。そして、食品を分類に分けて考え、1日をかけて7分類をクリアすることでバランスよく食事を摂れたことにする方法を紹介しました。そこで、今回はそのポイントを述べたいと思います。

バランスよく摂るポイント

糖質源としてのごはんは、おにぎりとして、またパンも手軽に摂ることが出来ますね。肉類や魚介類などのたんぱく質も比較的摂りやすいのではないでしょうか。栄養素として意識しないとなかなか摂り辛いのが、ビタミン・ミネラル・食物繊維です。食品の分類で言うと、野菜類、海藻、きのこ類、果物類ですね。特に野菜類は、生野菜をたくさん摂取しようとすると量が多く困難です。そこで、”カサを減らす”ことがポイントの一つとして挙げられます。例えば、千切りキャベツ。生のままだと結構なボリュームで、十分な咀嚼も伴うことから食べるのに疲れてしまいます。しかし、温野菜サラダのように茹でたり、蒸したりすることで、ぐっとカサが減り、甘みも増すため、美味しく、かつ量を食べることが出来ます。また、きのこ類。きのこ類は加熱をしないと食べられませんが、火を通すことで野菜と同様、ぐっとカサが減ります。ソテーにしても美味しいですね。このように調理方法を工夫することで食べやすくなる食品があります。

食品に含まれる栄養素は一つではない

各々の食品分類の横に主な栄養素を記しました(前コラム-食品を分類して考える 参照)が、単独でその栄養素のみを含んでいるものは調味料としての油類を除いてはそうありません。つまり、ごはんは糖質のみを含んでいるわけではなく、たんぱく質も含んでいますし、微量ながらも脂質やビタミン・ミネラルも含んでいます。また、たんぱく質源である、豚肉にもたんぱく質のほかに、ビタミンB1が豊富で有名ですね。また、野菜類はビタミン・ミネラルの宝庫として挙げられていますが、糖質も含まれています。このように、食品には種々の栄養素が含まれており、栄養素がお互いに協力して働いています。よって、いろいろな食品を摂取することで、自ずと栄養バランスはとれるものなのです。さらに、食品には旬が存在します。近年、ハウス栽培など技術の進歩により、年中見受けられるものも増えて来ましたが、旬のものは、やはりその時期にしか味わうことのできない美味しさがあります。楽しみながらバランスの良い食事が出来ると良いですね。